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tail-to-tail遺伝子プロファイリング
 『最新ゲノム解析技術 -リボゾームプロファイリング法- 』を改良し、その更に新しい解析技術によりサルモネラ菌において新規抗菌薬の効き方や、遺伝子の新しい働きを明らかにしようとしています 。特に、遺伝子を矢印(5'3')で表した場合に、ゲノム上で遺伝子が⇨⇦の様にtail-to-tailに隣接した領域(下図の丸で囲った箇所)に着目し、リボゾームの停止部位を特定しています。これまで見れなかった分子種が捕捉できるようになりつつあります!
 
近縁の病原細菌ゲノムにおける
情報伝達クロスレギュレーション進化の体系的解析

 近年、問題となっている薬剤耐性菌の多くは弱毒性常在細菌であり、生息域は腸、皮膚、家畜、食肉、乳製品、野菜、土壌等、広範囲に及びます。細菌の情報伝達機構、二成分制御系(TCS)は、病原性調節や薬剤耐性化に関わりが深いため、その詳細の解明が重要性を増しています。

 そこで、腸内細菌科の動・植物感染性病原菌において、TCS間のクロスレギュレーション(クロストーク型、カスケード型、コネクター仲介型等)について『接合』を利用した新規の体系的解析を実施することで、種特異的なクロスレギョレーションを検出しています。また、それらの分子機構を個別に解析し、ネットワーク進化の基本原理に迫ろうとしています。

プラチナ回収細菌のゲノム育種 

 鉄還元細菌のシュワネラは、白金等の有用金属ナノパーティクル(NPs)の生合成に利用されているため、その生理機能の解明と機能性向上は有効となります。

 一方、サルモネラ菌において、二成分制御系(TCS)のPmrA/PmrBは、細胞外 Fe(III)に応答し、LPS修飾遺伝子群を活性化し、リポ多糖(LPS)のリン酸部位を高度に修飾することで、Fe(III)との結合性を制御します。そこで、このサルモネラ菌のLPS修飾制御機構を利用し、シュワネラ菌の金属結合親和性及び特異性を改良することで、Fe(III)も含む金属イオン混合廃液等から『プラチナのみを回収可能な細菌の育種』に役立てようとしています。

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ペリプラズムプラットフォーム7.jpg
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